BLの強姦もの苦手です

2012.09.25 Tuesday

前回に「富士見」の映画感想書きながら、改めて自分の「強姦もの嫌い」を自覚したわけですが。

いつからどう嫌いになったか思い出してみようと思った。

というのも、JUNE読み始めた当時は、けっこう「強姦もの」は当たり前のようにあって、ジュネとかお耽美というのはそういうもんだと思ってたところがあります。
初めて読んだときは衝撃ですが、これが続くとね。

そしてパターン的に「狂おしいほどの恋情が抑えきれなくなってどうしようもなく」いたすみたいな感じで。その思いに圧倒されて、「それならしかたないか」みたいなところがあったような。

昔のJUNEて簡単に恋が成就するような話はなかったし、それこそ悲恋多いし、死にネタも多いし、救われない話も多くて。「心は手に入らないので、せめて体だけ」となったらそうするしかないかと納得させられたり。

本人もそんなの本当の愛じゃないのわかってやってるし、読んでる方もそう思いながらね。

悲恋ものならそれで終わっていいですが、実際ハッピーエンドまで持っていこうとすると、これすると、あとあと尾を引きます。
・・・うーん。今まで読んでた話は結局、攻の熱意に絆されて受が許していくみたいなパターンでした。

受けは許してくる・・・なんて、ご都合主義ですがね。
攻視点で流しているところがありました。
(それは、わたしだけかもしれませんが。攻視点の話好きで、そっちに感情移入して読むのが好きでした。数はすくなかったですけどね。昔の話では三田菱子さんの「鼓ヶ淵」とか。最近のでは英田サキさんの「ワンナイトアフェア」とか。あ、ここにあげた話は強姦ものではありません)



そんな時に読んだすごく衝撃的な漫画がありまして。
深井結己さんの「ナイフの夜」という話。(「海が教えてくれた」に収録)
(深井さんはBLで有名ですが、この話はレディコミです)


好きな女の子をつなぎとめたくて強姦してしまう男と、その思いに絆されて最終的には結婚して、幸せに過ごす二人なんですが、ふとした時に強姦されたことをフラッシュバックのように思い出して心が凍る想いをする女性が描かれています。「どうしたの」といわれて「なんでもない」と言い、抱き寄せられながら、あの日のことは忘れられないというふうな話(読んだのだいぶ昔であやふやですみません)

これ読んだ時はご都合主義で流していたところを突かれたような気がして、痛かったです。

かと思えば「偽人(いつわりびと)」で

(これはコミック未収録なので、電子書籍のサイトで読むことをおすすめします)

過去に強姦されたトラウマを持つ妻に対して、「あのとき強姦したのは自分だ。お前が好きだから」と嘘の告白することによって彼女を救う旦那さんの話を書いています。


強姦されたことで傷つく心。強姦されたと思うことで救われる心。

心の傷は多種多様で。
でも、生きていくために、いろいろ折り合いをつけなきゃならないし、苦しむし、葛藤する。

傷を受ける側の視点で考えたときに、安易に強姦もの読めなくなりました。





でも、それでもやっぱりお互いの関係を断ち切ることができなくて。
一生懸命修復しようとする話は、重いけど最後幸せになるところまで読みたいです。

断罪することは容易ですが、そうすると思考停止してしまって先に進めませんし。

もがき苦しみながら、求め合う話とかは手に汗握りながら応援したくなります。
「炎の蜃気楼」とか・・・。
(「俺たちの最上のあり方を!」ですね)

「富士見」も悠季がそういう目に合わされても、なお圭が好きで、受け入れて今の形があるのでしょう。
(心の動きとして、そのへんがどこなのか、わたし小説で拾えきれてないのですが)



えっと、そういうわけで。
強姦苦手とか、嫌いとか、地雷とか・・・言ってますが。
なんやかんやいいつつ結局読んでいるのは、その先が見たいからほかなりません。



あくまで二次元のお話の話で、現実の強姦に対してはそんな余裕はない・・・です。

あと、当て馬的な第三者の強姦は無理です。



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